M-1グランプリ2020決勝戦の感想

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「最近つまらない」「よしもとの人が裏で操ってるんでしょ」「去年の方が絶対レベルが高かった」・・・何だかんだ言いながら、年に一度、ついつい素人も漫才について熱くなって語ってしまう、そんな凄い大会がM-1グランプリです。私もそれに乗っかって、今年の感想を書いてみたいと思います。

大会を振り返って

まずは記録の整理を、

2001年第1回中川家の優勝から始まったMー1グランプリは、今年(2020年)16回目の開催を迎えました(2011年~2014年は休止)。

エントリーは過去最多の5,081組、結成15年以内のプロアマ不問の漫才コンビ(2~6人組)が挑戦しました。

大会は1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝(9組が決勝へ)、敗者復活戦(決勝当日1組が決勝へ)決勝戦は12月20日(日)、10組で争われました。

準決勝から決勝に進んだのは、東京ホテイソン、ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが、マヂカルラブリー、オズワルド、アキナ、錦鯉、ウエストランドの9組。敗者復活戦を制したのはインディアンスでした。

10組の中からファイナルステージに進んだのは、1STステージ成績順に、
おいでやすこが、マヂカルラブリー、見取り図の3組でした。

ファイナルステージは、票が分かれた激戦でしたが、ナイツ塙さん、サンドウィッチマン冨澤さん、中川家礼二さんの3票を獲得したマヂカルラブリーが、見事16代目の王者に輝きました。

もんた的採点は?

インディアンス 90

東京ホテイソン 91

ニューヨーク  90

見取り図    91

おいでやすこが 91

マヂカルラブリー91

オズワルド   89

アキナ     90

錦鯉      93

ウエストランド 89

採点って難しい

初めてブログに自分の採点を載せましたけど、自分が何を面白いと思うのか公表するのって難しいんですね😅
影響力のある方なら尚更です。
でも、皆面白いと思う基準が違うのが分かるのも面白いことですね。

採点してみると、結局は自分の好きなコンビに高い点が入ります。トップバッターのインディアンスより面白いと思ったかどうかで点をつけていきました。

「トップバッターは基準として85点」というのは、たびたびダウンタウンの松本さんが口にしている言葉で、印象に残りやすいです。
でも、面白かったのに本当に85点を付けてしまうと、あとで異様に辛い点数になってしまったり、後の出番で出てくるコンビが、トップバッターとそれほど差がないのに大きな点数差がついたりしてしまいます。
それが採点の臨場感だったり、面白さだったりしますけどね。

今回のトップバッターのインディアンスは「85点じゃないな」って思いましたし、「漫才」の出来でいうと、インディアンスとアキナの2組がかなり上だったのではないかと思いました。

インディアンスは、続く人たちのために「会場を温めた感じ」
アキナは、既に盛り上がった会場で「俺たち優勝まで行かないかな」感が出てしまった印象がありました。
それでも、面白いものを提供してくれた感謝を込めて、この2組が「M-1決勝の基準として90点」です。

結果的に最高点をつけたのは、錦鯉です。

レーズンパンは見た目で損してる

は、しばらく耳に残るフレーズです。
バカみたいなネタを、バカバカしく堂々とやれるところがお二人の魅力だと思います。
最下位かも知れないな~って思いながらも、一番楽しみにしていたので、面白くて良かったです😊

決勝に進んだ3組も、内容はそれぞれでしたが、「ちっとも面白くないのに」なんてことは全く無く、納得の結果でした。

審査員はどんな人が良い?

3年連続で同じ顔触れになったそうですが、私は今回の7人の審査、良いと思ってます。
上沼恵美子さん、立川志らくさんが標的にされることがありますが、やはり

漫才に関わっておられる方

が審査員をされると嬉しいですよね。

おくびにも出さずに平然とされていますが、志らくさんが、2つ目時代に談春さんとやっていた「立川ボーイズ」も凄く面白かったんですよ。
プロの人気落語家さんを捕まえて、「あいつは漫才分かってない」ということはないと思います。

上沼さんも、一時期不安定なときもありましたが、やはり伝説の女漫才師ですよ。
全然面白くないおばちゃんが、あんな長いことしゃべり続けることは出来ないと思います。
小学生の時によく見ていた「生活笑百科」の記憶が美化させているだけかも知れないですが・・・

それでも、「今風」な方に審査してもらうなら、パンクブーブーの佐藤哲夫さんが良いですね。
今回野田クリスタルさんがRー1と2冠ということになりましたが、やはり二冠と言えばパンクブーブーですし、4分のお笑いコンテストということで言えば、パンクブーブーを越えるコンビはいないんじゃないかと思っています。

マヂカルラブリーは漫才か

漫才だと思います

M-1の基準はただひとつ、「面白い漫才であること」ですが、今回は

漫才とは何か

を考えるきっかけを与えてくれましたね。

おいでやすこがも、ピン芸人が2人出てきただけとも言えるし、見取り図だって、かなりのドタバタ漫才でした。色々な形を取りながら、漫才も変わっていくんだと思いますね。
私の中では、今回のマヂカルラブリーなんかは完全に漫才です。

ただ、
舞台中央にマイクが無かったら、
4人以上で漫才と言われたら、
自信をもって「漫才です」とは言えないでしょうね。

自分の中にある基準に照らすということはどうしても避けられないことなんですね。
「あれは漫才じゃない」って言いながら、自分で採点するのも、M-1の楽しみの一つかと思います。

色々書きましたが、今回のM-1とても面白かったです。
マヂカルラブリーのお二人、優勝おめでとうございます。
大宮セブンからチャンピオンが出たのも嬉しいですね

大会公式サイトはこちら

決勝ネタ動画や関連動画を観ることが出来ます。
大会を見逃したっていう方も、気になったネタなど観てみて下さい。
DVDも発売されますが、なるべくホットなうちに観るのをおススメします。
時間が経ってから観ると、「臨場感」「迫力」が全然違ったりして、漫才コンテスト独特の雰囲気ってあるんだなと思いますよ。

もんた
もんた

審査員気分で、「自分だったらこの人達が一番だったな」って思いながら観るのがMー1の楽しみだと思います

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