質問する力を向上させたい

エンタメ

自分が分からない問題にぶつかったら貴方ならどうしますか?

解決方法はいくつかありますが、その中でも有力な方法は、

質問する

ですね。質問する力を向上させることは、問題解決能力のアップにつながります。
今回は、私が読んで役に立った本の紹介をしたいと思います。

「問題」を1秒で解決するーするどい「質問力」

弁護士さんらしい実践的な例も満載

著者の谷原誠さんは弁護士さん。
話が理路整然として、事例の紹介も豊富で、実際にすぐ使える場面をイメージ出来ます。

この記事では、質問力を高めるために、特に重要だなと考える要素、役に立った内容を、13個のリスト形式でご紹介します。

  • 質問の作り方
  • オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
  • テクニックに頼る前に
  • 話し合いに必要な事
  • 専門家、その道に詳しい人に聞くときに大事な事
  • 講演会やセミナーでの質問マナー
  • 1対多、多対多のときの質問
  • 「なぜ」の多用は注意
  • するどい質問をするために
  • よい問いかけとは?
  • そもそも質問法
  • 質問に対する条件反射
  • 他人を説得するための鉄則

質問の作り方
5W1Hを意識して、明確な質問の「かたち」をつくる

聞きたいことをハッキリさせる

オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン

話を展開させたいなら

オープンクエスチョン
答えの内容を相手が決めるのがオープンクエスチョン

答えを導きたいなら
クローズドクエスチョン

答えを「はい」「いいえ」で限定するのがクローズドクエスチョン

テクニックに頼る前に
・相手に関心を持つ
・相手に関する知識を仕入れること
が重要

話し合いに必要な事

相手の話をじっくり聞き、相手の話を理解したうえでこちらの主張を伝える。
そのときに有効なのが「質問」

自分が相手の話を十分に理解していることを証明するために一番有効な方法は
「自分の言葉で整理して投げ返す」こと

専門家、その道に詳しい人に聞くときに大事な事

「自分の知識レベルを知ってもらったうえで話してもらう」
「何のため」という質問の目的を相手に伝える
決して知ったかぶりをしないこと

講演会やセミナーでの質問マナー

大局的な質問を心掛ける
「こう考えてよろしいでしょうか」のような確認型の質問が良い
×自分の考えを長々と話し、質問になっていない形で終わる

1対多、多対多のときの質問

「大勢への質問」はクローズドクエスチョンで
挙手した人の中から1人を選んで5W1Hを使ったオープンクエスチョンで質問すると皆の集中力が高まる。

複数対複数の場合は「キーマン」を中心に。

「なぜ」の多用は注意

知らず知らず相手にストレスを与えます。
「なぜ」の答えには論理が必要だから。苦痛に感じる。
雑談であれば、他の疑問の言葉に変換すると良い。

「なぜ」は頭がフル回転する。

より論理的に説明しようとする。
より理解が深まり、新しい発見、成長につながる。

するどい質問をするために

具体的な質問であることをこころがける

質問の目的を見定め、論理的に突き詰めることが大事

よい問いかけとは

「聞きたかった答え」を引き出すためには、「よい問いかけ」が大事

→まず現状を尋ねる
→これまでの良かった点を先に聞く
→今まで不便を感じていた部分を聞き出す
→解決策を自分で考えさせる

×聞く耳を持たない。強引な指示。決めつけた命令。

→命令を質問に変える

クローズドクエスチョンは命令された印象が残る。

「なぜ」は詰問、責められていると感じる。

オープンクエスチョンで考えて貰うことで相手を尊重することが出来、最後はクローズドクエスチョンで確認を取れば良い。

「では、そうして貰えるかな」

指示は「疑問形」で示す。

君はどう思う?
その根拠は?
この点は考えた?
どうクリアすれば良いと思う?

そもそも質問法

堂々巡りを避けるためには「そもそも質問法」が有効

そもそも質問で、
・議論が必要か
・議論の立て方が最善か
・定義は明確か
確認すると良い。
話が脱線したときは、「そもそも質問」で議論の本来の目的に引き戻す。

質問に対する条件反射

人間は、尋ねられたら条件反射的に
「質問の答えを考える」

この条件反射を生かして、
能力を引き出す「プラス思考」の質問をすると良い。

「どこが良いと思うか」
「どうすればできると思うか」
「どんなときにやりがいを感じるか」
「面白くするにはどうすれば良いだろう」

他人を説得するための鉄則

「とにかく押しつけないこと」

悪いところより良いところに目を向けて貰う。

問題は、分離することが大事。

クレーム対応の例
「詫びて、一番の不満点を聞く。」

共感と同意は違う。
共感・・・いったん相手をそのままに受け入れる。
そのうえで、「確認」の質問をしていく。
徐々に頭が整理され、冷静に話をすることが出来るようになる。
質問を続けて、自分の思い込みにとらわれず、相手が真に求めているものを引き出していく必要がある。

コラム「自分への質問」がとても良かった

自分によい質問をし続ければ、良い方向に思考が動き出し、行動できる。
「何をしたいか」
「そのためにはどうすれば良いだろう」

自嘲は×
「なぜ自分はダメなんだ」
「何でこんな目にあわなければいけないんだ」

まとめ

質問には「目的」がある。

目的のない質問は、雑談と変わらない。
問題解決につながる質問をするために、これまでのポイント(13個書きました)を実践していきましょう😊

もんたからの注意点

もんた
もんた

この本を読んで、質問する力はアップすると思いますが、相手をコントロールできると考えるのは違います。「やる気、モチベーション」をアップさせる良い方を向いて貰えたらラッキーというお話ですね。

2008年刊行の少し古い本ですが、現在でも十分通用する内容だと思いますし、何より入手が簡単です。
ページ数も160ページとコンパクトで、頭にスッと内容が入ってきます。

問題解決能力をアップさせたいと思ったら、是非読んで見て欲しい一冊でした。

エンタメ読書
スポンサーリンク
シェアする
montaをフォローする
もんた心(こころ)のブログ

コメント