企画の立て方って自己流じゃないですか!?
どんな業種・職種であっても割と求められることが多い『企画』のお仕事ですが、企画の立て方、企画書の書き方って、誰かが教えてくれることってあまり無いんじゃないかと思います。
何となく自己流で叩き台を作って、
先輩・上司に手直しをして貰って、
「いつの間にか出来ちゃったような気がする。」
もしくは、
「なかなか企画が通らないけどそんなものかな」
と思ってモヤモヤしている。
そんな方に、私が読んだ「社会人1年目からできる!企画立案の教科書」を一読されることをお勧めしたいと思います。
タイトルこそ「社会人1年目」とありますが、何年目だろうが、
企画の仕事をすることになった。企画ってどんな仕事なんだろう
と思っていらっしゃる方には、きっと有効な本だと思います。
今回は、私が読んで、
ここは大事だな、役に立ったな
というポイントを絞ってご紹介します。
企画の仕事をするために「4つの力を鍛えよう」
その4つの力とは、
- 情報を収集する力
- 課題を発見する力
- アイデアを発想する力
- 読まれる企画書にする表現力
この本では、4章で構成されており、それぞれの章で上の4つの力について、一つずつ説明されています。
情報を収集する力
企画と言われても、何も頭に浮かばないな~という方は、能力が劣っている訳ではありません。
まず情報が不足している可能性が高いです。
情報を収集する力を身に付けるために大切なポイントは、
- 過去の企画書をチェックし、お手本を絶えず多数ストックし続ける
- ターゲット情報(企画の対象となる人のライフスタイルや競合他社の動向)を集める
- 不便なモノやことを見つける
- 5つのメディア(活字、映像、電波、IT、ライブ)から情報収集
ここを意識すれば、頭の中の情報が増えてくるはずです。
課題を発見する力
企画立案とは、「課題解決のための提案」をすることです。
その第一歩は「質問と分析」
課題の原因を究明すれば、対策を間違えることはありません。
『認識の6ステップ』が重要です。
感性的把握→比較→分析→総合→法則性の発見→一般化
おやおや何だ。(感性的把握)
どこが違う、どこが同じ。(比較)
それはどうして?なぜ?(分析)
こういうことですか?(総合)
つまり、こういうことですね?(法則性の発見)
ここでも言える、あそこでも同じだ(一般化)
管理の5要素で考えると、抜け漏れが無くなります。
管理の5要素とは『人・モノ・金・時間・場所』です。
アイデアを発想する力
柳の下にドジョウは10匹いる。アレンジできないか考える。
原因8割、対策2割で考える。
すぐに対策を考えるのではなく、原因を把握して、仮説を立てると発想力が身についてくる。
アイデアは連想から生まれる。
逆に、ゴールイメージから発想するとズレが生じにくくなる。
差別化のコツ
・・・ニーズを意識して、4P(プロダクト→プレイス→プロモーション→プライス)で考える。
競争相手との差別化にはSWOT表の分析が有効。
SWOTとは、強み・弱み・機会・脅威のこと。
分析の際は、全ての利害関係者のメリット、デメリットを考える。
この分析を通じて、ニッチ(隙間)を見つけることも出来る。
工夫の4要素で考える
・・・結合、省略、発展、変形
読まれる企画書にする表現力
「3秒ルール」を意識して書く。
3秒で出来るのは、タイトルとその周りを読む時間。
形容詞をなるべく使わない
読みやすさのコツは箇条書き
一意一文で書く
最初の1ページに全力を注ぐ
コンセプト→背景・理由→具体策
企画を後押しするのは、具体的な資料や事例
データを取るのはさほど手間がかからない。
・経済財政白書、国民生活白書などの白書系
・統計局サイトhttps://www.stat.go.jp/
などを知っておくと良い。
企画の「売り」になるのは、時・人・理由・モノ・場所・数字
初・最・新は魔法の言葉
事実は数値化し、さらに図やグラフに出来ると相手が納得しやすい
当然、本から直接得られる知識は絶大!
今回の記事はいかがだったでしょうか?
この記事を読んで頂くだけでも、かなり参考になるのではないかと思いますが、当然本から得られる知識は絶大です!
学んだことを生かして、自分で企画書を書いてみたら、さらにその効果はアップするはずですよ🌟
普段は紙の本の方が好きなのですが、こちらは電子書籍も合うと思います。
「あれ何だったっけ」と思ったら、スマホで呼び出して見返してみると良いのではないでしょうか。
その必要もなくなる位になったら、企画の立て方、企画書の書き方がマスターできたということで、「十分にモトが取れた」という計算になると思います😊
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