リングサイドの魅力は「選手の近さ」
今日は、プロレス観戦の想い出、特にリングサイド観戦の魅力についてご紹介したいと思います。
リングサイドは、文字通りリングの設置されたフロアに、リングを囲んで用意される観戦席のことです。団体にもよりますが、リングから近い順に「特別リングサイド」や「S・A・B」などの等級が付いたりもします。
プロレスは「観るスポーツ」なので、リングサイドも2階席もテレビ・ネット観戦もどれも楽しいものです。
その中でも、プロレスに興味を持ち始めたという方におススメは断然「リングサイド」です。テレビ・ネットで見た選手が間近でプロレスを展開する迫力を十分に味わうことが出来ます。
初観戦は1989年4月大田区体育館
先日ジャンボ鶴田選手の記事を書いたときに思い出したのですが、私が初めてリングサイドでプロレス観戦したのはもう30年前になりますね。
まだ覚えていることを書きますと、
- 大熊元司選手がランニングでグルグル回っていた。
- 永源遥選手が目の前で後援者風の人と話していた。
- テレビに出てこない選手が見られて嬉しかった。
- メーンの入場で、鶴田選手の背中を触りに行くか、ハンセン選手に追い払われるのが良いかどちらか選べず迷った。
1.大熊選手のアップ運動
アントニオ猪木さんが代表格だですが、「試合まで姿を見せない」というポリシーを持っている選手もいます。しかし準備運動をされる選手がほとんどで、リングより更に間近で見られて感動します。
2.永源遥選手が目の前に座ったこと
リングサイド席は、パイプ椅子だったりすることもあります。テレビでしか見たことない永源選手がどっかり腰を据えて話をしていたのはすごく印象に残りました。
3.テレビに出てこない選手の試合が見られた
1989年は、全試合中継が始まる少し前の時代です。前座、中堅の選手の試合は会場でしか見られませんでした。元世界王者ハーリー・レイス選手はほぼリタイア状態でしたが、このシリーズには参戦しており、生観戦することができました。
相撲文化の名残り
最後の鶴田選手、ハンセン選手のお話は、選手入場の件です。
日本のプロレスは、力道山さんが広めただけあって、ところどころに相撲文化の名残りがあります。今は「ハイタッチ」など格好良い入場もありますが、当時はペタペタと肩や背中を触るのが主流でした。
相撲だと強い力士にあやかるって感じですけど、外国人選手はそれを振り払うのが格好良かったです。ハンセン選手がロープを振り回して、リングアナウンサーが「危ないですからお下がりください」と呼びかけるのがお決まりで、それに参加するのがリングサイド観戦の醍醐味な時期がありました(^^)
レスラーと同じフロアに立っている喜び
約30年前の話から書いてしまいましたが、リングサイドの魅力が変わったとは思えません。むしろ「プロレス冬の時代」を経て、明るさを増したプロレスは、満足感が増えていると感じます。
アップ運動をする選手、セコンドを務める若手レスラー、リングの調整・撤収の様子、リングサイドだからこその風景がそこに広がっています。
プロレスの魅力は「芸術性」と書いたことがありますが、その芸術が生まれる瞬間を同じフロアで立ち会える体験・喜びは、「心の支え」は言い過ぎでも、きっと良い記憶として貴方の頭に残り続けると思います。
リングサイドは、会場にもよりますが「見上げて観戦する」ことになるし、貴方だけの視点で試合が展開します。反対側で何かあったらあまり良く分からないという弱点もあります(^^;)
帰宅したら、テレビ・ネットでまた会場のことを思い出しながら見返すというのも良い楽しみ方ですね(^^)/
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