ダートグレード競走(レース)格付けのお話

公営競技

競馬のレースには「格付け」がある

今回は、競馬の知ってなるほど豆知識的なお話を書きたいと思います。

GⅠ(ジーワン)レースっていうのが規模の大きなレースだというのは大体皆さんご存知ではないでしょうか。
年末の有馬記念や日本ダービーなど、年間20以上のレースが設定されています。
メディアに取り上げられることも多いですし、私も大レースには参加したいなって思います(^^)

GⅠって「最高の格付けを与えられたレース」なんですよ

Gは「グレード(等級)」の略ですね。
その下にはGⅡ、GⅢって下の格のレースが続きます。
GⅠレースに出られる馬はごくわずかなんですね。注目が集まるのも当然ですし、競馬に関わる皆の目標になります。

なんで「格付け」をするのかと言えば、競走馬の能力分けですね。上の格の競走で勝った馬から順に高い評価が得られます。

理屈はこのように単純なのですが、私が好きなダートレース(凄く大雑把に言えば砂のコースで行うレース)は、その格付けが「ややこしい」んですよ!

今回はそれを自分なりに分かりやすく解釈してみたのでご紹介したいと思います。

日本のダート競走には「3つの格付け」がある

せっかくのグレードレースなので、みんな「G」なら簡単で良いのですが、日本では、格付けが3種類もあります。
その3つは、

①国際競走 「G」で表示

②その他の競走 「Jpn」で表示

③地方競馬独自に格付けされた競走 

最初の「G」で表示される競走は、国際的にもそのグレードが認められているものです。
ICSC(国際セリ名簿基準委員会)という、「世界の競走の基準を統一して、セリの名簿を統一しましょう」という組織に、日本(JRA)も仲間入りしているのですね。
アメリカの馬も、イギリスの馬も、日本の馬も、売り買いする時の基準を揃えようっていう試みです。当然のように、国際レース(日本以外で調教された馬も出走できる)でないと認められません。

ちょっとだけややこしかったですが、本当に平たく言うと、

JRAが行うGⅠ競走は国際基準で「GⅠ」

です。これ以外では唯一大井競馬場で年末に行われる「東京大賞典」が国際レースとして認められていて「GⅠ」ですね。

2番目のものは、国際競走でないレース、日本国内で調教された馬限定のレースです。
これは「世界で統一しよう」というものではなくなりまして、JRAなどで構成される「日本グレード格付け管理委員会」というところで認められています。
日本の競走ですから、日本で通用する基準ということになりますね。

GⅠもJpnⅠも読み方は「ジーワン」

です。かつては、JRAの競走と全国各地で行われる地方競馬の競走をまとめて格付けしようという試みがあって、「地方交流統一GⅠ」なんて呼び方があったのですが、だいぶこの「Jpn」の呼び方も落ち着いてきましたね。「ジー」とは読むのですが、そのまま「ジェーピーエヌ」と読む人も結構いますね、私もそうです。

南関東競馬独自の格付け「S」とは!

最後、3番目になるのが、地方競馬独自の格付けというものです。

今回この記事を書こうと思ったのは、このブロックのためでもあります(^^;)

私自身が「Sって何だよ」って思ってたんですね。これが「独自の格付け」です。
昔は中央競馬のグレードにならって、どの主催者も独自に「GⅠ」を作っていたんですよ。
私がよく遊びに行っていた南関東競馬(大井、川崎、浦和、船橋)も独自格付けの体系がありました。

しかし、ここまでご説明したように、「グレード(G)」が国際基準として確立されましたから(2007年頃と言われています)、独自の格付けについて

「それでもウチはGⅠだ」

とは言えなくなったんですね、よく分かります。

Sは特に何の略とは決めていません。
South(南)、Super(超)、Special(特別)、・・・

競輪のS級もそうですが、無理に一つの意味にしなくても、日本人には「S」の一文字は意味が良く伝わりますよね。
羽田盃や東京ダービー、東京プリンセス賞など、「SⅠ」にも思い出深い競走たくさんあります(^^)

どれが一番上とは簡単に言いたくないですが、普通にG、Jpn、独自の順に格が上になりますね。
上に書いたように、大井競馬場では、東京大賞典というGⅠレースがありますから、JpnⅠ、SⅠという3種類のグレードレースを実施しているというわけです。

もんた
もんた

今日は少しだけややこしいお話にお付き合いくださってありがとうございます。

でも、これで「S1」って何だか分かりましたよね!

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