おススメ本「ちばあきおのすべて」

エンタメ

キャプテン・プレイボールが面白いと思ったら是非手にして頂きたい一冊

先日はキャプテン、プレイボールについて記事にしましたが、この本は、ちばあきお先生が亡くなってから10年、1994年集英社のジャンプコミックスセレクションの一冊として発売されました。

「すべてがわかる」ためには、「全作品読んでこそ」と思ってしまうのが人情ですが、この本には、詳細な解説、作品ダイジェスト、年譜、作品リストが掲載されていて、「すべて」を知る道しるべとなる絶好の一冊になっています。

私のおススメは「ちばあきおコメント集」

この本にはそれ以外にも、ご本人の自伝漫画、名作復刻掲載、アシスタントさんらによる追悼漫画「その後の谷口くん」なんていうのも収められています。

私がこの本で「良いな」と思ったのは、ページ端に掲載された「ちばあきおコメント集」です。キャプテン、プレイボールの記事を書いていた時に自分でも不思議だったのですが、なぜ漫画家さんの「人柄」が分かるんだろうと思ってました。

特に「ジャンプ」が思い出深いですが、雑誌連載時にはこの本と同様にページの端に作者の近況や感想が載って、コミックスでは、カバーの内側に作者の近況、巻末に読者や時の著名人のコメントが掲載された際のお返事など、当時の漫画家さんが醸し出すものが沢山ありましたね。今の方が情報発信はもっと優れたものをしていると思いますけれど、情報量が少なかった分、真剣に集中していた記憶があります。単に子どもだったからかも知れませんね。

新刊は手に入りません(^^;)

とてもおススメな本ですが、もう発売されてから20年以上経っていまして、もう新刊本では注文できないですね。私も昔たしかに読んだ記憶はあるのですが、どうしても読み返したくて、古本で手に入れました。とんでもないプレミアとか付いていませんが、どうしても定価よりは高くなってしまうかと思います。

デジタル復刊とかも可能性がない訳ではないと思いますが、紙の本で読むと、当時の感覚とか雰囲気とか滲み出てくる、編集者の気持ちが伝わってくる熱い一冊だと思います。資料価値も十分、収録漫画もとても良いものばかりですので、キャプテン・プレイボールを読んで「ちばあきお先生の作品が良いな」と思って下さったら、是非手にしてみて下さい。

エンタメ読書
スポンサーリンク
シェアする
montaをフォローする
もんた心(こころ)のブログ

コメント